『最古参は地雷ちゃん』は、かかとぶし先生の商業デビュー作となる漫画作品。
地雷系ギャルとオタク絵師のラブコメなんですが、両想いになる過程が丁寧に描かれたり、お互いに必要な存在になっていく展開が幸福感いっぱいのお話です。
この記事では、『最古参は地雷ちゃん』の作品情報と配信状況、あらすじ、見どころについてご紹介していきます。
『最古参は地雷ちゃん』作品情報と配信状況
作品名 | 最古参は地雷ちゃん |
作者 | かかとぶし |
掲載誌 | コミックホットミルク 2025年5月号(FANZAブックス、DLsite) |
配信状況 |
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『最古参は地雷ちゃん』あらすじ
イラストを描くのが趣味の佐古くん。
昼休み中、SNSフォロワー数1万人突破の記念イラストを描いていると、クラスメイトの地雷ギャル・新見さんに見られ、アカウントがバレてしまいます。
実は、彼女はフォロワー数一桁時代からの最古参ファンでした。
それ以降、彼女から毎日、イラストの参考になるような自撮り画像や、応援メッセージを貰うようになります。
その結果、イラストのクオリティもどんどん上がり、フォロワー数も2万人を突破。
次第に彼女に惹かれ始めた佐古くんは、彼女に見合う男になろうと考えていたものの──
『最古参は地雷ちゃん』見どころ
地雷系ギャルとオタク絵師、対極カップルのラブコメ
本作は、地雷系ギャル・新見さんとオタク絵師・佐古くんのラブコメ。
クラスカースト最上と最下で、ほとんど話すことがなかった二人ですが、新見さんが推していた絵師が実は佐古くんだった、しかも最古参ファンだった、と判明したことから交流が始まります。
物語は、相手に依存しやすい地雷女子っぽさや、女の子の気持ちに鈍いオタク男子っぷりが発揮されていて、対極的な二人らしい展開に。
そんな二人の掛け合いが、恋愛要素とコメディ要素のメリハリ効いてクオリティが高い作品に仕上がっています。
ギャルと絵師の共生関係
新見さんと、佐古くんが惹かれあっていく過程で、二人が共生関係になっているのがポイント。
新見さんは、最初は「推し絵師が同級生だったから」って理由で自撮り写真と応援メッセージを送るんですが、佐古くんのイラストに自分が影響を与えていると知るたび、だんだん彼を”ただの推し”以上の存在として意識していきます。
一方、佐古くんにとって新見さんの応援は、絵を描く原動力。SNSのフォロワーも激増し、絵師としての実力も上がっていきます。
地雷系女子らしく他者に依存しやすい新見さんと、普段女の子と関わらないオタクの佐古くんとの相性が、普通の恋愛以上に相乗効果を生んでいる、ということが丁寧に描かれています。
そのため、両想いだと分かった瞬間、読んでいる方も嬉しくなります。
佐古くんにも新見さんにも共感できる視点で描かれる
本作は、佐古くんと新見さんの視点が切り替わって描かれるので、二人の心情に共感できて物語に入り込みやすいです。
最初は、佐古くん視点。
例えば、SNSアカウントがバレてしまった時。新見さんが何を考えているのか分からなくて、見下されているのか、揶揄われているのか、遊ばれているのか…弱みを握られてしまったかのような、不安感がリアルに伝わってきます。
ホテルに着くと一転、新見さん視点に。
新見さんは、自分そっちのけではしゃぐ佐古くんの姿にイラっとしてしまうのですが、男性読者も心当たりはあるのではないでしょうか?
佐古くんの空気の読めなさも分かりますし、そんな彼についイラッとしてしまう姿も地雷ちゃんらしいと思わせるし、二人それぞれに共感できる魅せ方になっているんです。
お互いの視点が交互に描かれることで、すれ違いすらも愛おしいと感じさせてくれます。
人生終了級のアカウント名
コメディ要素もバッチリで、物語の雰囲気が硬くなりすぎないのも特徴です。
佐古くんの人生終了級の慌て方や、新見さんを放ったらかしてホテルの設備に大はしゃぎするシーンとか、少しデフォルメしたキャラの描き方も上手いと感じます。
そのおかげで、シリアスなシーンの印象が際立ち、物語の緩急が大きくて心を揺さぶられます。
しかも、佐古くんのSNSアカウント名も秀逸で、こういう小ネタがさり気なく仕込まれているから細部まで読みたくなるんですよね。新見さんが敢えて触れないことで、想像の余地が広がってしまうのも面白いです。
まとめ
この記事では、『最古参は地雷ちゃん』の作品情報と配信状況、あらすじ、見どころについてご紹介してきました。
ぜひ参考にしていただき、かかとぶし先生を応援していきましょう。