『穴埋めピンチヒッター』は、さんじゅうろう先生の商業漫画作品。
デート直前に恋人に振られてしまって悲しむヒロインのスケジュールと心と身体の穴を埋めるお話です♪
この記事では、『穴埋めピンチヒッター』の作品情報と配信状況、見どころについてご紹介していきます。
『穴埋めピンチヒッター』作品情報と配信状況
作品名 | 穴埋めピンチヒッター |
作者 | さんじゅうろう |
掲載誌 | COMIC快楽天 2025年02月号 |
配信状況 |
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『穴埋めピンチヒッター』見どころ
バイト先の先輩が、いきなりフリーに
登場人物は、仁尾くんと花森さん。
二人は同じバイト先で働く仲間。同い年ですが、花森さんのほうが先輩なので、仁尾くんは敬語で接しています。
ある日、花森さんは一日中ウキウキ。その理由は、明日、遠距離恋愛中の恋人に1ヶ月ぶりに会えるデートが控えているから。
ところが、デート当日、花森さんは電話で一方的にフラれてしまいます。
ショックを受けたままバイト先に現れた花森さんを見て、仁尾くんは彼女を気分転換に誘います。一緒にアミューズメント施設を回るうちに、少しずつ元気を取り戻していく花森さん。
しかし、まだ一つ解決していないことがありました。
それは、1ヶ月我慢していて欲求不満なこと。
本作は、彼氏の代役としてヒロインの心身を穴埋めする、棚ぼたのような羨ましい物語です。
表情豊かで可愛いヒロイン
ヒロイン・花森さんは、とにかく可愛らしく描かれています。
彼女は、金髪ショートカットが似合う、活発で素直な性格の持ち主。感情がすぐに顔に出るタイプで、喜怒哀楽が分かりやすく、見ているだけで絶対に楽しいタイプです。
だから、恋人から一方的に振られてしまっても、彼女に非は全く見当たらないんですよね。考えられるとしたら、遠距離恋愛だったということでしょうか。
そんな彼女が、悲しい顔で落ち込んでいたのなら、元気づけたい、何か力になってあげたいと思いますよね。仁尾くんの行動にも自然と共感できます。
代役だけど…
花森さんの欲求解消に付き合うことになるのですが、話題にしてから合意するまで3ページを使っているんです。
本作ではあえて内面のモノローグが描かれず、読者はセリフや表情から心情を読み取るような構成になっています。さんじゅうろう先生のこだわりが感じらる印象的なシーンですね。
お互いに恋愛対象として「好き」という発言はしていないものの、求め合う姿は恋人同士そのもの。ハグを要求する花森さんや、優しく丁寧に接する仁尾くんの関係性が良いですね。
ラストでは、デートの予定が台無しになったことを怒り顔や笑顔で語りだす花森さんに対し、仁尾くんは「ころころ表情が変わって”面白い”」と発言。彼女のなんとも言えない不満げな表情がコミカルに描かれていて面白い。
安易にベタなオチにしないところがさんじゅうろう先生らしいところ。それでも、二人は相性が良い恋人同士になれそうな雰囲気なのが読後感を良くしてくれます。
まとめ
この記事では、『穴埋めピンチヒッター』の作品情報と配信状況、見どころについてご紹介してきました。
ぜひ参考にしていただき、さんじゅうろう先生を応援していきましょう。